MA(マルチオーディオ)
収録素材のままでは音の大きさがバラバラだったりノイズが入っていたりするため、聞き取りづらい場合があります。出演者の声を調整してナレーション・効果音・BGMなどを加え、様々な音声のバランスを細かく整え、視聴者が聞き取りやすく、情報が伝わりやすいように音の最終調整をする仕事です。MA後の音を映像に貼り付け、番組は完成(完パケ)となります。
経済学部卒
担当業務のここが楽しい!ここが大変!
自分が関わったものをとても多くの方に視聴してもらえる事は大変なやりがいであり、とても嬉しいです。ただ、「音」には正解がありません。目には見えないものを扱う業務であるため、自分の感性で好みの音、聞きやすい音の基準を作っていく必要があり、私も自分に合った音を模索しながら、日々の業務にあたっています。
印象に残ったことは何ですか?
初めてひとりで作業した宣伝番組は、特に印象に残っています。これまでアシスタントとして見てきた作業を、いざ自分でやるとなると、かなり緊張しました。完成した番組がテレビで 流れているのを見て、安心した一方、「ここはもっとこうするべきだったな」と反省点もありました。この経験は自分にとって大きな一歩だったと思っています。
職場の雰囲気は?
一般大学卒で予備知識がほとんどない状態で入社しましたが、先輩方は親身になってわかりやすく指導してくださいました。作業後に雑談で盛り上がったり、それぞれの業務をカバーしあったりと、とてもアットホームで和やかな雰囲気の職場です。
どんな匠になりたい?
高度な技術を持つだけでなく、人間性を高め、プロデューサーや監督から指名を頂けるようなMAミキサーになりたいです。私にはメインミキサーとしてドラマを作るという目標があります。そのために先輩方からより多くの技術を吸収し、腕を磨いていきたいと考えています。
ある1日のスケジュール
10:00 勤務開始・スタンバイ・整音
この日は宣伝番組の作業。制作スタッフから音のデータを受け取り、編集点をつないだり、音のレベルを調整 したりといった作業をします。また、音響効果さんから音楽と効果音のデータを受け取り、全体のバランスをとります。
12:00 Mix
完成したものをプロデューサーやディレクターにみてもらい、最終チェックを行います。クライアントの意向に沿って微調整し、仕上げます。
12:00 昼食
昼食は職場近くのキッチンカーを利用する事が多いです。この日はステーキ丼を食べました。
14:00 アシスタント業務
午前中の宣伝番組とは別の作業を担当。先輩ミキサーのアシスタントとして、先輩が作業しやすいようにアシストします。
19:00 勤務終了
業務終了。日によって、終わる時間はバラバラです。
オフの日の過ごし方
最近は録画した番組をみたり、友人と通話しながらゲームをしたりと、自宅でゆっくり過ごす事が多いです。自粛生活前は、友人とご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったりしていました。