送出
放送する全ての素材を集約し組み立て、放送データのスケジュールに基づいて番組を電波にのせていくのが送出(マスター)の仕事です。番組のオンエア状態を常に監視する事も重要な仕事ですが、災害発生時やスポーツ番組などの時間延長、機器障害など緊急事態発生時には、正確かつ迅速に対応して放送事故が発生しないように日々訓練しています。
電気工学専攻
担当業務のここが楽しい!ここが大変!
速報の送出やスポーツ番組の延長、報道特別番組対応などを行う時は「自分の行う操作が、リアルタイムで放送に直結する」という緊張感があり、やりがいを感じます。
印象に残ったことは何ですか?
2019年に震度6強を観測した新潟地震発生時、人気ドラマ最終話放送中に報道特別番組に切り替えるオペレーションを目の当たりにしました。まだ研修中でしたのでオペレーションに直接参加する事はありませんでしたが、緊迫感のある現場で未だによく覚えています。
職場の雰囲気は?
通常時と緊急時(事件や災害発生時)で空気がガラッと変わるため、ON/OFFの切り替えがはっきりとしています。また、何を行うにも声がけをしてコミュニケーションを取り合っているので、意外と賑やかな印象を持つかと思います。
どんな匠になりたい?
送出部員として誰からも頼られるような存在になりたいです。また、いずれは様々な現場を経験し、放送の仕組みをより深く理解していきたいと思っています。
ある1日のスケジュール
8:00 勤務開始~引継ぎ
この日は早番の監視業務です。監視業務は3人1組のシフト制で勤務しています。業務開始前に、その日1日のイレギュラーな番組編成や機器の障害情報等を共有します。
12:00 昼休憩
お昼の時間は別の勤務者にカバーしてもらい、昼休憩をとります。休憩時間は勤務によってバラバラなので、時間によっては普段混んでいるお店に並ばず入れたりします!
13:00 監視業務再開
午後の監視業務を再開します。オンエアを監視する人、監視者のバックアップ(放送素材の搬入確認や、障害の一時対応など)をする人、放送責任者の3人で1時間ごと交代しながらオンエア監視をしています。
15:00 引継ぎ~定常訓練
マスターでは緊急時の対応をいつでもスムーズにできるよう、毎日15時から1時間、特番発生を想定した訓練を行っています。テストモードという状態で放送と切り離した小規模マスターを仮想的に作り出し、過去の特番などを元に本番さながらの空気感で訓練しています。
16:00 勤務終了
遅番勤務者と交代し、勤務終了。早番の時は16時に仕事が終了するので、颯爽と家に帰り、録り溜めた番組を一気見します!
オフの日の過ごし方
赤坂見附駅の近くにある個人経営の洋食喫茶「橋の下」によく通っています。洋風の洒落た店内で、味も間違いなしです!(店主の方との会話の中で八王子出身と伝えたところオムライスに八王子と書いてくださいました!)